プロジェクト田辺

田辺元史料研究会は、京大文学研究科、現代文化学系、情報・史料学専修の田辺元演習のメンバーを中心とするグループで、同専修の翻刻用ツール SMART-GS を使用して、昭和9年度の田辺元の特殊講義準備メモの解読を続けています。その成果は田辺哲学に興味を持つすべての人に公開されています。

2015年度のメンバーと進捗状況

2015年前期が終わった今の時点で、原稿用紙、53枚中17枚の翻刻ができています。ただし、17枚の内、読めない箇所も多数あります。

現在のメンバーは、秋元瑞紀 城杏奈 橋本雄太 宮脇健 浦上博行 大田雄土 澤崎拓眞 清水善夫の8名です。秋元さん、城さんは、2年目のベテランで、SMART-GS の使い方も板についており、プロジェクトに多大の貢献をしています。このお二人の活躍で、前期中に、田辺がヘーゲル論理学を参照しつつ、種の論理の具体的内容を固めている部分が発見できました。意外なことに、参照文献にはフランス語の解説書なども入っています。参照箇所の詳細な記録が記されているために、今後の詳細な分析により、種の論理誕生の道筋を、非常に詳細に辿れる可能性が出てきています。

閲覧方法と現在の翻刻

田辺元史料研究会の翻刻は、史料翻刻支援ツール SMART-GS を利用して行われており、閲覧にも SMART-GS が必要です。SMART-GS のインストール方法、SMART-GS を使って田辺史料とその翻刻を読む方法は、「本アーカイブの利用法」の内の「田辺史料利用方法 2014.10.05更新」の方法に従ってください。

2015年度前期分の最新 gsx ファイルは、こちらの share20150725dist.gsxです。